赤外線調査の充実

筆跡試料作成2021,鑑定人ブログ

あけましておめでとうございます

生活環境や人々の意識までも一変させた2020年が過ぎ,新しい年を迎えました

本年がどのような歴史を刻むのかは誰にもわかりませんが,挑戦し,可能性を求めて試行錯誤を繰り返すしかないのだろうと思います

本年もよろしくお願いいたします
令和3年 元旦 田村鑑定調査 代表 田村真樹

赤外線調査用の機材を導入しました

赤外線撮影用機材-田村鑑定調査2020
購入した機材は十数点に上る。

昨年の話になりますが,リコージャパン株式会社から赤外線撮影ができるカメラ「PENTAX KP-IR」と赤外線撮影用フィルターやレンズなど関連機材一式を購入し,撮影環境を整えるべくLPLの「コピースタンドCS-7」と「コピーライトFL-202」なども購入しました。

赤外線撮影用カメラPENTAX KP-IR:田村鑑定調査
開封直後のPENTAX KP-IR

弊所ではこれまでも赤外線撮影用の機材として,赤外線カメラ「YASHICA H537IR」や,赤外線マイクロスコープ「Dino-Lite IR60」を所有し,更にHP PCS2355を赤外線スキャニングができるように改造した機材を使用していましたが,被写体がA3サイズになると「YASHICA H537IR」では全体を撮影したときに文字の視認が困難になることや,観察範囲が広いときは「Dino-Lite IR60」では追いかけきれないことがあり,また,立体物の場合は赤外線スキャナーを使用できないなど短所が目立つことがありました。
そうした中,リコージャパン株式会社で上記の商品を見つけて導入を決意。専門知識をお持ちの営業さんからアドバイスを受けて関連機材までを購入することになりました。

この冬季休業では外出を控えることにしていますので,年末年始は赤外線撮影の機材を使いこなせるように,セッティングや試し撮りなどを行う予定です。
近日中に特殊鑑定の内容を改めますので,文書偽造や記載内容の偽装の調査に役立てることを始め,古書や古美術の撮影などにも応用していきたいと考えております。

九成宮醴泉銘のレプリカを購入しました

九成宮醴泉銘の拓本:田村鑑定調査所蔵

「楷書の極則」と言われる欧陽詢の「九成宮醴泉銘」です。これはレプリカだと思いますが,「九成宮醴泉銘」は昔から書の手本とされており,現在でも書を習う人のお手本になっています。
石碑は中国が唐の時代(632年)当時の太宗皇帝の避暑地に泉が湧いたことを記念して作られ,今は大切に保管されているということです。

なんでも,その避暑地は水が乏しい土地だったようですが,湧いた泉の水は不思議と甘い味がしたそうで,自分なりに縁起が良いものと解釈しています。

実はヤフオクで購入したのですが,想像していた物より大きく,天井近くに掛けて廊下に届くくらいの長さがあり,幅もあるので玄関ホールに飾っています。
1400年位前の筆跡になるのですが,読める漢字も多くキレイな筆跡なので立ち止まって見入ってしまうことがあります。よい買い物をしたと思います。

筆跡鑑定と印章鑑定の研究用試料:157回目

筆跡鑑定と印章鑑定の研究用試料の作成:2021年1月1日

寒気が入っているので空気は冷たいですが,ここ横浜では晴天で風も穏やかな元旦を迎えています。

都内でのコロナ感染者が昨日は1,000人を超えてしまい,神奈川県も過去最多となる588人となりました。私の地域でもあちらこちらでクラスターが発生しているという話を耳にしますので,もはや他人事ではありません。
感染防止のためにできることをしようと,親戚への挨拶回りを見送らせていただき,また,親族からの挨拶もご遠慮いただいて,家族だけのお正月を迎えています。

私だけではないと思いますので,そうした努力や我慢が功を奏することを切に願います。


最後までお読みいただきありがとうございました。
次のブログ更新まで,あなたと私に良い風が吹きますように。