筆跡鑑定は年中無休

筆跡鑑定のはなし

筆跡鑑定にお休みはありません

今日は5月3日,憲法記念日の祝日ですが,平日と変わらず,鑑定作業を行っています。

・・・別に,休暇中の方をひがんではいません。好きなんです,仕事が。

私が鑑定業に携わるようになり,今年で14年目となりますが,当研究所ではゴールデンウイークはもちろん,お盆休みや年末年始でも「急ぎ」の御依頼に対応しているため,一般的な長期休暇はないのです。

この「急ぎ」の御依頼をされるお客様は,平日・休日にかかわらず個人から法人まで様々いらっしゃいますが,時間に猶予のない,切羽詰まった御様子はみなさま御一緒です。

正直に申し上げて「時間の余裕をもって依頼してくださればいいのに」と,開業間もないころに感じたこともあります。

しかし,長期休暇の間には,親族で集まることや,人と会うことが増えたり,遠方へ足を運ぶことができたりと,普段とは異なる行動が可能となるため,「この機会に」というお気持ちで,筆跡鑑定の結果を持参したいとお考えになられるのかと思います。

実際に,遺言書の筆跡鑑定が多いことも,そのように私に想起させる要因となっています。

次に多いご依頼は,弁護士様からいただくお話です。

大体みなさま,4月末ごろまでに駆け込むようにご依頼をいただきまして,「連休明けに受け取れるようにお願いします」といった感じの御要望が多いです。

内訳はそんな感じですから,前半は個人のお客様,後半は弁護士様といった構成になります。

外食産業や小売業,旅行業者などは,書き入れ時を過ぎると反動で閑散とすると言われています。実際に連休明けの方が,旅の宿のサービスも行き届いていたりしますね。

それでは,鑑定業も連休明けは落ち着くかというと,そうでもありません。

連休に入る直前までに計画されていたと思われる,弁護士様からの筆跡鑑定書の作成依頼や,連休中に浮上した遺産相続の問題などが新たに発生し,連休中は静かだった電話が堰を切ったように鳴ります。

実のところ連休中は,意外に電話は静かなのです。

電話応対が少ない分,幾ばくか,鑑定作業が捗るので,長期連休の期間に仕事をするのが,私には素敵な時間となるのです。

そんな理由で,連休中の鑑定作業も,私は好きなのです。


最後までお読みいただき,ありがとうございます。