2018.10.11-筆跡鑑定の料金はいくらかかる?

筆跡試料作成2018

筆跡鑑定の料金設定の基準

筆跡鑑定に関するお問い合わせでは,「鑑定料金がいくらかかるか」が最も多く,次いで「筆跡鑑定ができるか否か」や「鑑定方法」,「鑑定日数」の順になります。
「筆跡鑑定 料金」で検索すると様々なサイトが表示されますが,筆跡鑑定はどのようにして鑑定料金を設定しているのでしょうか。今回は弊所の料金設定の内訳をご紹介します。

筆跡鑑定にかかる日数

鑑定人が筆跡鑑定を行う工程を簡単に御説明しますと,次のようになります。

  1. 各書類の着荷連絡と事務手続き(数分~1時間程度)
  2. 鑑定資料と対照資料の仕訳(数分~1時間程度)
  3. 鑑定資料と対照資料の読み込み(数秒~数時間)
  4. 鑑定資料に執筆されている文字の集計(数秒~数時間)
  5. 対照資料に執筆されている文字に集計(数秒~数時間)
  6. 3と4で割り出した共通文字の抜粋作業(数時間)
  7. 共通文字の比較観察(数時間~数日)
  8. 検証作業と鑑定結果の判断(数時間~数日)
  9. 報告書の作成(数時間~数日)
  10. 報告書の発送作業
  11. アフターケア(5年間)

お客様からの書類が届いて鑑定作業を行い,報告書を発送するまでが実作業を行うアクティブな時間になり上記では1から10までが該当しますが,数秒から数時間,数日と所要時間に開きがあります。これは署名を鑑定するときと遺言書等の文章を鑑定するときでは文字数が異なることや,書類の枚数の多寡など,案件ごとに所要時間が変化することを示しています。

筆跡鑑定の人件費

弊所では,署名鑑定の最低所用日数を「即日から2日」。文書鑑定の最低所用日数を「即日から3日」としています。「即日」というは超特急で鑑定結果が必要な方に対応しているためで,日常的ではありません。筆跡鑑定で上記10項目を行うと通常は2,3日はかかります。

ここで最低所要日数の金額を見てみると
署名鑑定簡易報告(2日)で一万円。筆跡鑑定簡易報告(3日)で二万円になります。
神奈川県の最低時間給は10月1日から983円になりましたので,時間に置き換えてみると署名鑑定簡易報告は約10時間,筆跡鑑定簡易報告は約20時間分の労働に値しますので,対価として鑑定料金をみたとき,妥当な金額かと思います。

弊所では,神奈川県の最低時間給と等しい料金で筆跡鑑定の工程を端折ることはせず,実直に取り組みますので,最大限の成果を得たい方はどうぞお問い合わせください。

鑑定料金無料のしくみ

近年,「鑑定料金が無料」という鑑定所がありますが,鑑定結果が「結果予測」とされていて,実際に鑑定を行うと結果予測通りの鑑定結果になる「可能性が高い」とか,よくわからない表記がされていたり,また,報告書が必要なときには十数万円がかかるというものです。

詰まるところ「鑑定無料」のしくみは,入場無料・出るとき有料ということです。

どのような鑑定所でも選ぶのはお客様ですが,正当な手順や方法で筆跡鑑定が行われているか,上記工程を参考にしていただければ幸いです。
なお,「鑑定する文字数を絞る」という鑑定方法は裁判で通用せず,民間でも然りです。そうした鑑定所は検討から除外した方が良いでしょう。

筆跡試料の作成-77回目

2018.10.11筆跡試料の作成

9日の7:15に横浜市泉区で停電があり,復旧まで2時間くらいかかりました。

前回のブログでは,台風一過について触れましたが,今回の停電は地元では「塩害ではないか。」という憶測が飛び交っています。

「外回りが一面塩をまいたようだ」と前回書きましたが,窓ガラスには未だ塩の結晶のような塊がついていて,少量の降雨では落としきれない様子ですから,原因が塩害にあるとすると,今後もまた突然停電するかもしれませんね。

いずれにせよ,日常何気なく使用できていたものが,使用できなくなるというのは,物理的に行動を抑制するだけでなく,精神的にも疲れるものですね。改めて震災や豪雨災害などの被災地の方の心労をお察しする機会となりました。


最後までお読みいただきまして,ありがとうございます。