2018.5.21-筆跡鑑定で性別を見分ける

筆跡試料作成2018

筆跡試料の作成-63回目

先週末頃から大気が入れ替わり,ここ横浜では空気が乾燥して過ごしやすく,本来の5月はこんな陽気だった覚えがありますが,もはや遠く昔のはなし。嘆いても始まりません。

2018.05.21筆跡試料の作成

筆跡から性別を判断できるか

毎日のようにお問い合わせいただくご相談の中には,このようなご質問をされる方がいらっしゃいます。足掛け20年近く筆跡鑑定人をしているのですから,「当然です」と申し上げたいところですが,残念ながら明確にお答えすることはできません。

弊所の筆跡データーベースから,執筆者がはっきりしている対照資料の文字を見ると,文字が大きく,筆圧が強く,速記で角ばった筆跡などの場合は「男性」の傾向が強く,文字が小さく,筆圧が弱く,丸く,丁寧に書かれている筆跡などは「女性」の傾向が強くなるようです。

個人的には,対照資料を見たときに,男女どちらの筆跡であるか見当はつきます。そして9割がたは合っています。説明できないのがもどかしいのですが,男性の書いた文字は見分けがつきやすく,女性の書いた文字の方が,若干精度が下がるように思えます。

ぼんやりと,そんなふうに考えていたところ,イギリスで,3,000人を超える男女に10種類の筆跡を見せ,それで男女を言い当てる調査を行ったことがあるとのことで,2013年と少し古い記事ですが,興味がありましたので読んでみました。

調査の内訳では,男性が男性を見分ける正答率は64%と高く,女性を見分ける正答率は45%と低くなり,私個人の見解と正答率は異なりますが,傾向としては合っていました。また,女性が女性を言い当てる正答率は49%という結果だったそうです

Survata社というリサーチ会社のこの調査では,全体の正答率は54%で過半数を越えましたので,一応の可能性の高さを示していると思います。

筆跡鑑定の結果に直結するものではありませんが,年齢や性別を超越して筆跡をなりすます事件は現実に起きているため,当研究所では研究に値するテーマとして捉えています。

参考:Do you have feminine handwriting? How we can guess a person’s gender based solely on their penmanship
http://www.dailymail.co.uk/femail/article-2520816/Do-feminine-handwriting-How-guess-persons-gender-based-solely-penmanship.html#ixzz2n1IsKyNf

 

2018.5.21庭のヤマユリ
これは,昨日咲いた庭のヤマユリです。


 

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