筆跡鑑定を無料化しました。

2017-06-06

この記事は2017年5月22日に投稿しましたが,筆跡鑑定無料化後のお客様の反応をお伝えすることを目的として,2017年6月6日に次の記事を加筆しました。

無料化までの内情

弊所では2017年の年頭より,一部の弁護士様を対象に「筆跡鑑定の無料化」を試験的に実施し,そのご感想を聴いてまいりました。3月からは一部の法人様にも拡大して好感触を得たため,5月中旬を境に,登録のある全ての弁護士様向けにダイレクトメールをお送りして告知させていただき,更にホームページのリニューアルなどを経て,5月22日に一般のお客様向けにも告知をしました。

これまでの依頼件数と内訳

4月下旬からご予約いただいていたお客様を含め,5月中旬の本格運用から,6月初頭までの一箇月に,19人・都合27件分の筆跡鑑定を無料化して行いました。

このうち,8人のお客様には筆跡鑑定書を含む報告書を作成させていただきまして,残る11人のお客様は「ご意向に沿わない結果」であったため,報告書の作成は致しませんでした。
ホームページの通り,お預かりしていた筆跡資料を着払いで発送しましたが,その内の9人のお客様から,次のようなお声をいただきました。

無料化してわかった意外なこと

お客様のお声

  • 「これは良くない。無料にされると,次に頼みづらい」(複数の弁護士様,一般女性様)
  • 「筆跡資料は戻ったが,報告書類がないと,本当に鑑定したのか不安」(一般男性様)
  • 「クライアントが感情的になられてしまい伝えづらかった」(複数の弁護士様)
  • 「これで縁切りのようだ。無責任ではないか」(一般男性様)
  • 「稟議まで通したので,何もなく返却されては上役への説明に困る」(法人の男性担当様)
  • 「『只ほど高いものはない』の例えもあり,疑うわけではないが後が怖い」(一般女性様)

これまでも「お客様アンケート」を行ってきた弊所にとって,11件中9件のお客様から一斉にお声をいただいた経験はなく,大変な驚きとともに,無料化によりお客様が被る弊害への配慮不足を痛感しました。

そんな中,報告書の作成に至らなかったお客様が,弊所に筆跡資料を引き取りに来られた際に,「鑑定費用」として現金を置いて帰られる事態が起きました。「鑑定はしていただいたんだから,払わないとこっちが悪くなる」と仰られ,結局,報告書の作成をせずに料金を頂戴したのです。

お客様のお声を第一に

弊所のモットーのひとつです。お客様のお声から「これまで通りに戻す」ことも検討しましたが,そもそも,お客様のリスク回避のために始めたことなので間違えてはいないはず。板挟みの状態が続きましたが,「折衷案を示せ」とのお声もあり,また「着払い運賃が思いのほか高額だった」というお声もありましたので,検討を続けました。

その解決策として「筆跡鑑定完了証明書」を発行することを思いつき,「筆跡鑑定無料化」に対するお声をいただいたお客様にお伺いしたところ,「すぐに送ってほしい」「それなら安心」「初めから考慮すべきだった」という反応をいただくことができました。

少数意見も取り入れて

「鑑定結果が意向に沿わず,報告書作成を依頼しないのだから,依頼した事実は削除してほしい」
というお声もありましたので,鑑定報告書の作成依頼をせず,完了証明書も必要ないというお客様には,5年間のアフターケア保証を付与することは避けることといたしました。

このような配慮も含めることができ,現時点の筆跡鑑定は以下のようになりました。
お客様のお声を取り入れた,新しい筆跡鑑定の流れのフローチャート図

要約しますと,

  • 報告書が必要な方は,これまで通りの料金体系です。
  • 報告書が必要ない方にも「証明書」と5年間のアフターケア保証を(有料)。
  • 依頼情報を抹消したい方には,「筆跡鑑定が無料」の名目が残ります。

以上がこれまでの顛末と今後の方針です。ここまでお読みくださいましてありがとうございます。


ここから下記が,2017年5月22日投稿の記事です。


ついに解禁!

田村鑑定調査では,筆跡鑑定を行い,結果報告するところまでを無料化しました。

これにより,ご意向に沿わない鑑定結果であっても,鑑定料金を負担しなければならないという,お客様のリスクがなくなりました。

もちろん,ご意向に沿う結果でも,報告書が不要の場合は料金はいただきません。

筆跡鑑定の結果を,報告書として作成する場合には有料となりますが,署名文字の簡易報告でしたら10,800円からございますので,お客様の用途に合わせてご注文ください。

経緯

私には,筆跡鑑定をご教授いただいた先生がおりますが,このたび「筆跡鑑定の作業」と「報告書の作成」を分離する許可を得ましたので,役務である「鑑定作業」を無料にさせていただきました。

鑑定精度はそのまま

「無料だからいい加減だろう」と,根拠なく見下されないように,先に申し上げておきますが,鑑定作業はこれまで通りの方法で行いますので,確かな鑑定結果を得ることができます。

無料だからと言って筆跡資料を適当にせず,最適な状態で鑑定に臨んでいただくために,お客様へのアドバイスも今までのように致します。

報告書の価格もそのまま

筆跡鑑定を無料化して,回収できない分は報告書に上乗せする。これでは,お客様のリスク軽減の意味が失われます。弊所では,今まで通りの品質で価格設定もそのままです。

何度もご依頼いただいている弁護士様などリピーターの方にも,そのままの御認識でご利用いただけます。

ご意向に沿わない場合

ご意向に沿わない鑑定結果が出ても,弊所では「これで終わり」と見放すことはありませんので,ご安心ください。再鑑定のご提案や,別の対照資料のご用意へのアドバイスなどの他,筆跡鑑定以外の方法がないかを検討いたします。


以上,筆跡鑑定無料化のお知らせでした。最後までお読みいただき,ありがとうございます。