筆跡鑑定の必需品まとめ

2017-05-11筆跡鑑定のはなし

筆跡鑑定の作業に欠かせない道具たち

アメブロに,筆跡鑑定を行う際の「必需品」として,2回ほど投稿した記事があります。そのときの画像はこちらですが,投稿順位とは無関係に,必要な道具類です。

筆跡鑑定の必需品1 「必需品その1」

筆跡鑑定の必需品2 「必需品その2」

(アメーバブログ「筆跡鑑定人のとりとめのない話」)

今回は,筆跡鑑定の必需品その3をご紹介します。

スキャナー用ガラスそれは,ただのガラス板です。

いつも,厚手のクリアファイルに入れているのですが,その上に書いてある「スキャナー用ガラス板・われもの」の文字の掠れ具合が,使い込み加減を彷彿とさせます。

これをどのような場面で使うのでしょうか。

サンプル筆跡筆跡鑑定でご依頼いただく書類は,いろいろな種類がありますが,写真のように紙そのものが,「ピン」としている書類ばかりではありません。

くしゃくしゃ筆跡サンプル中にはこんなふうに,保管状況の悪かったものや,何かの理由があってか,「くしゃくしゃ」にしてしまった書類などが筆跡鑑定に提出されることも間々あります。

筆跡鑑定の作業では,原本資料の目視やマイクロスコープ観察などを経て,スキャニングを行います。スキャナーで得た画像は,報告書へ掲載する資料や,一文字ごとに筆跡を抜粋して,比較対照する際の元データになります。

スキャナーとくしゃくしゃの筆跡しかし,書類にしわが寄っていたり,折り目がついていたりすると,正確な画像を得ることができず,筆跡鑑定の作業に支障をきたします。

スキャナー近撮1なぜなら,書類のしわや折り目は,スキャナーのガラス面とふたの間に,わずかに隙間を生じさせてしまうからです。

ガラス板を使ったスキャニングそこで登場するのが,ガラス板です。

このガラス板を,スキャナーのガラス面の上に乗せた,しわや折り目のある書類の上に乗せ,空気を抜くように,軽く押し付けてスキャナーのふたを閉めます。

しわを伸ばした書類写真は,わかりやすいように文字のある面を上に向けています。

スキャナー近撮2ガラス板のないときと比べ,ガラス面との隙間が減っている様子が分かります。

このようにして1枚1枚丁寧にスキャニングを行い,正確な筆跡の画像を,できる限り得るのです。

筆跡鑑定を行う際に,「なくてはならない必需品」である所以が,皆様にもお分かりいただけましたでしょうか。